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Circuit Model of Physical Vibration for Power Source
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This is a circuit model of physical vibration for AC power by using several electromagnetic coils. The model presents the dynamic relation between the electromagnetic force by AC power and gravity. It presents variable shifts of physical vibration caused between the periodic pulling force by varied electromagnetic shifts and the gravity of solenoid coils.

これは、日常的に利用されている交流電源を直接物理振動として提示するためのひとつの回路モデルである。 この回路は非常に単純であり、電磁石として使われるソレノイドコイルを複数個直列に接続した構造になっている。 原理として、交流により変動する電磁力と重力を利用する。
コイル自身にかかる重力と引き上げようとする電磁力によって引き起こされる力学振動が、回路上での安定を求めて多様な変化を生み出す仕組みである。 ここで聞きくことになる主なる振動は、交流電源の周波数で振動しているコイルの作動音に起因するものとなる。
しかし、その振動はそれぞれのコイルが1本のワイヤー上で連結されているため、お互いの振動の影響を受ける。 更に外部からの様々な要因−例えば張力の変化、支持体の振動、発熱による磁力の変化、電源の揺らぎなど−により、振動に微細な変動が生じる。 この変動は、隣接するコイルへと順次伝搬していく様相を示したり、時にはある特定の領域でのみ生じたりする。 この変動の原因を特定することはやや難しく、故に変動の分布を事前に予測することは極めて困難である。

この変動は、個別の原理の積み重ねで予測可能なのだろうか?
あるいは全体をひとつの系とみなし、総合的な力学エネルギーと熱の発散で予測可能となるものなのか?
それとも、それ以外の何らかの不明瞭な幅を配慮に入れるすべきなのか?