installation
irregularity / homogeneity : emerging from the perturbation field
2007 Nov-Dec: exhibition at WAKO University, Tokyo

material: solar cells, fluorescent lamps, loudspeaker, electro-luminescence sheest, acrylic panels with silkscreen

完全なる不規則な状態。もし、そのような状態に満たされたなら、個々を識別することは出来ず、そこに何ら変化の法則を見出だすことも出来ない。私たちは、等質なものが規則正しく並んだ状態以上に、完全なる不規則の状態に満たされた時、それを均質と呼ぶのだろう。ただそこで見出だされる性質の傾向に対してのみ、名前を与えることが出来るのだ。そのような不規則の場所、そこは日常の言語であますことなく記述することが不可能な「物事」の在処でもある。
蛍光(ルミネセンス、蛍光放電管による光の明滅)とは、電子の状態が遷移することで生まれる光である。蛍光と名付けられた光の2つの状態。不良化した蛍光灯の明滅は予測不能であり、一方健常な蛍光灯は1秒間に約50回明滅している。スピーカーに耳を近付ければ、それらの明滅自体のエネルギーが、低い音のうなりとなって聞こえるだろう。つまり量子レベルのエネルギーの塊を直接聞いているのである。
一方そのような量子のレベルで考えてみれば、不良化した蛍光灯だけではなく、健常な蛍光灯でさえ、じつは確率的な光の明滅の塊と言える。「不規則性と均質性」と名付けたこのインスタレーションは、不規則に明滅する光と均質に明滅する光、量子レベルの蛍光現象と物量として現われるスピーカーの振動現象、(monotonous:単調な, astatic:不安定な)×(irregularity, homogeneity)という状態を示す行列状のテクストで構成されている。この作品を通して、「物事」の在処に想いを馳せてみた。