full length solo CD
NRF Amplification
total running time 50:54

NRF Amplification:
A closed space such as a room or a vessel has a specific sound according to the material it is made of and its geometric form. This sound is called Natural Resonant Frequencies. I'm using several glass tubes / glass vases as same geometic chambers. I then transport the sound from one of the chambers to another, over and over again. As a result, the natural resonant frequencies are emphasized.
When the sound is returned to the first one -i.e. making systematic feedback, only the stable frequencies resound. I made an installation by this way. When the sound returns through the air, the complex feedback reacts on vrious factors - for instance a relation between loudness on each chambers, a locational relation between audiences and chambers and so on. My compositions and live installation are derived from these factors.
Natural Resonance Frequencies(自然共鳴周波数)、それは空間の響き。貝殻を耳に当てたときのように、形状や材質に依存した空間固有の共鳴である。アルヴィン・ルシエは「I'm sitting in a room」にて自室の自然共鳴を、テクストを読上げる自身の声の変化で浮かび上がらせている。部屋の中で再生録音を繰返したテクストは40数分かけてリズミカルな部屋自身の響きへと変化していく。この美しき名曲はパフォーマンスで行うのが難しいらしい。本人曰く、思った変化が得られないのだそうだ。ルシエの望む変化とは別に、私はこの空間の自然共鳴を増幅する方法に興味が湧き、ライブで行う方法についてルシエと幾度か議論した。そんな中、このNRF Amplificationシリーズを思い付くことになった。
私の作品では数本の同じ内径と長さを持つガラス管(或いはガラス瓶)と、小型のマイクロフォン、スピーカー、そしてとても小さなハンドメイド・アンプを用いている。マイクロフォンでガラス管の内部の音を拾い、次のガラス管で鳴らす。その音を拾い次へ。このようにして音のリレーを作り、ガラス管自身の響きをアコースティックに増幅していく。それと同時にガラス管同士の間でもフィードバックが形成される。そのためガラス管の位置関係やオーディエンスの動きなどに、高い周波数の共鳴音は瞬時に反応する。また、それぞれのガラス管の音量を微妙に調整することで複雑な変化を作り出すことができる。
このCDに収録されているのは6本のガラス管による演奏と、2本のガラス管と3個のガラス瓶による演奏の2タイプに分けられる。いずれもインスタレーションとして制作した作品を用いて作曲したものである。ここでは、ガラス管固有の幅広い周波数にわたる共鳴を聞くことができる。